発見!観葉植物としてのオリーブの魅力


 

栄養価が豊富で人気があるオリーブオイルは、オリーブの木になる実を摘んでつぶして絞ってていねいに作られています。実はこのオリーブの木には、観葉植物としてもたくさんの魅力があることをご存じですか?今回は観葉植物としてのオリーブの魅力に迫っていきましょう。

 

 

1.生長が早く生命力が強い常緑樹

2.美しく栄養価も高い葉、食べても絞ってもおいしい実

3.オリーブを育ててみよう!

 

 

  1. 生長が早く生命力が強い常緑樹

 

オリーブはモクセイ科の常緑樹で、一年中緑の葉をつけて私たちの目を楽しませてくれます。オリーブがよく育つ地中海沿岸地域の国々では、多くのオリーブが栽培されるとともに、野生種も生えています。オリーブの木は肥沃な土壌では生長が早く、小苗を植えて2年もすると2メートル以上にも育ちます。荒れた土地でも生き続け、たとえ地上部が枯れてしまっても生き残った部分から芽を出して枝や幹を伸ばしていきます。オリーブは生長が早く、生命力の強い木なのです。

 

 

2.美しく栄養価も高い葉、食べても絞ってもおいしい実

 

オリーブの葉は肉厚で固く、先がとがっています。品種によって大きさや形、色が少しずつ違いますが、多くの品種は葉の裏側に小さな毛が密生していて銀白色をしており、光に反射すると美しくキラキラ光ります。表と裏の葉色が違うオリーブの葉を使ったリースは、とてもオシャレで人気があります。この葉には実に劣らず栄養成分がたくさん含まれているので、葉を乾燥させてお茶などにして美味しく楽しみながら体に取り入れることができますよ。

 

オリーブの実には苦み成分のオレウロペインがたくさん含まれているので、生では食べることが出来ません。でも、塩漬けにして渋みを抜いたり、果肉の部分からしぼったオリーブオイルを利用したりするととても美味しく頂くことができます。果肉の部分に多量の油が含まれており、温度管理のもとつぶして搾ることで油を取り出すので、オリーブオイルは栄養たっぷりのまさに果汁100%のフレッシュジュースとも言えますね。実を使う際は、地面に落ちてしまうと落下の衝撃で痛んでしまうので、枝から色づいた実を手で直接収穫していくのがいいでしょう。

 

 

  1. オリーブを育ててみよう!

 

観葉植物としても魅力的なオリーブを、ぜひ自分で育ててみましょう。品種も色々あるので、自分の好みや目的に合ったものを選ぶといいですね。タネから育てると葉の形が変わるのを楽しめますが、実がなるのに年月がかかるので、手軽に始めたければ苗木からがオススメです。

地植えだと生育が早く大きく育つので十分スペースを取る必要がありますが、大木に育てて家のシンボルツリーにするのもステキですね。手軽に育てるなら鉢植えが移動させたりするのにも便利です。直径20センチメートルほどの植木鉢でも1メートルくらいの木までは育てることができます。最近は、小さい鉢で盆栽のようにして楽しむ人も増えていますよ。

オリーブは直射日光を好み強風に弱いので、太陽が十分あたり風当たりの少ない屋外で育てます。年間を通じて乾かさないこと、水はけ、水持ちをよくするのがポイントです。特に、冬に乾かすと花が咲いても実がつかないので要注意。早く果実を見たいなら、1品種だけでは果実がつきにくいので花粉がたくさん出る品種を一緒に育てたり、1本立てで管理したりしましょう。

 

 

このように、生命力にあふれ、葉も実も全てがお役立ちのオリーブ。観葉植物として私たちの目を楽しませてくれるのはもちろんのこと、採れた実や絞ったオイルも生活に取り入れて、イキイキとした暮らしを楽しみたいですね。